特集 仏壇のデザインについて

仏壇のデザインについて(1) ~シンプルだからこそ~

住まいにあうモダンな仏壇・仏具
最近人気の家具は色も形もシンプルで、幅広いインテリアに合わせやすいモダンデザイン。凝った装飾や個性的なものよりも、スタイリッシュなデザインのものや、素朴で温か味のある木製や、北欧デザイン風のものが人気があるように思います。某テレビ番組の匠の技でもお馴染み「なんということでしょう!」といった、隠れた仕掛けや便利な機能面にも、ついつい惹きつけられてしまいますね。
当社の仏壇の場合も、“おしゃれで他にない”モダンなデザインがすっきりまとまっている”というインテリアに馴染む「仏壇らしくないデザイン」を選ぶ決め手にして頂く場合が多くありますし、逆に、故人やご先祖をお祀りをする特別な場所だからこそ、“個性を持たせたい”“荘厳な空間にしたい”という、家具とは違う「特別感」を重視される場合もあります。
“シンプルだけど他にない”“さり気なくお洒落”というのは職人技あってのデザイン。シンプルということはその分、些細なズレも小キズも目立ちますので、材料の選定、取り扱いから既に細心の注意を払って各工程を巡ります。

長くお使い頂くものなので、材料の使い方から組立、塗装まで、全ての工程で様々な気配りがされていることに驚かされることばかりです。

時間も手間もかかり過ぎて一般家具や生活用品には取り入れないような小技が、仏壇・仏具にはたくさん取り入れられているのです。
便利な機能を取り入れながら、人が気にも留めないほどに美しく仕上げるというのは開発段階において実はとても苦労する部分でもあります。どんなに便利でも、なんだか色々な部品が見えていて気になったり、どんなに格好良くても使い辛いものは本当に良いデザインとは言えません。
例えば、扉に採用している「ストレートヒンジ」は、蝶番の羽を無くし、更には丈夫で扉の位置決めができるというもの。更には「マグネットヒンジ」を開発し、ヒンジレスのデザインを実現しました。その他、動作に必要なスライドレールやマグネットなどの金具は極力見えないように隠しています。

そのような細かな配慮の積み重ねが、品質の良さとデザインの良さに繋がっているのです。
その他にも、商品1つ1つには様々な工夫があります。是非、現物を見ながらご紹介させて頂きますので、ご来店お待ちしております。
このコラムについては
八木研の商品企画室に勤務し、商品の企画・デザイン・開発に関わっています。商品にまつわるこだわりや、開発の裏話など、カタログに収まりきらない情報を公開し、現代仏壇の魅力を伝えていけたら良いと思います。