「漆」うるしの魅力

仏壇・仏具の飾り方
漆や漆器は海外で「ジャパン」とも呼ばれ、欧米では日本を代表する文化として位置づけられています。

日本では、はるか昔の縄文時代から漆の土器が多く発見されており、今日でも伝統工芸品として職人の手により、生活に関わるあらゆるものが生産されており、私たち日本人にはとても馴染み深いものです。

 

「漆」とは、ウルシノキに傷をつけたとき、そこからにじみ出てくる樹液を採取したものです。
10年もので1本のウルシノキから採取される漆は1年間で極わずか、お椀を10個作る程の量なのです。

「漆の一滴は血の一滴」と云われるほどに貴重なもので、漆掻き職人は山の神様に感謝の位を込めてウルシノキを大事にしながら漆を採っています。

漆は生き物といわれます。漆木の生えていた場所や、漆掻き職人さんの腕前やその日の天候によっても漆の性質は微妙に異なります。

漆が乾くときもとても繊細で、微妙な環境の違いに左右されます。

漆と他の塗料との大きな違いは、乾くために適度な水分と温度が必要だということです。 一般的に使われている塗料の殆どは、塗料に含まれている水分や溶剤が蒸発することで乾きます。

しかし、漆はまわりの空気が乾燥していると乾きません。

職人は長年の経験と勘を頼りに、漆の呼吸をよみながら慎重に扱っているのです。

技術の差が仕上がりや耐久性に如実に現れるため、漆職人は生涯が修行とも言われており、究極の美を求めて、職人の技は今も日々深化しています。

 

漆は極めて優れた抗菌作用があり、何代にわたって受け継がれる程に耐久性に優れ、初めは褐色の膜も月日が経つにつれて透明度を増し、歳月を重ねればより美しい色あいに移り変わります。独特な風合いの艶を持つ漆は、昔から多くの人達に愛されています。
八木研の仏壇・仏具では、漆にこだわった商品も多くございます。

優美で本格的な輪島塗に色とりどりの蒔絵や沈金の技法を用いたお位牌は、見ているだけですぅっと心が惹き込まれるような魅力があります。

 

専門店ギャラリーメモリアに展示がございますので、是非一度、実際にご覧いただいて漆の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 
このコラムについては
八木研の広報企画室に勤務しています。商品の魅力をお伝えすると共に、仏事の事など、日本独特の文化を皆様と共に掘り下げていきたいと思います。現代仏壇に少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。